お金を借りる時

お金の貸し借りについてのルール

 お金を貸したり借りたり。金額が大きくなれば、人生を左右しかねない一大事になります。
 お金が必要な方にとっては、いち早くほしい、早く現金を手に入れたいと、書類や契約関係をあまり重視しない傾向になってしまいがちですが、口約束と違って、その後の契約があなたの身に不幸を降りかかるものになってしまうかもしれません。

 

 失敗した。では2度めはありません。
 金銭の貸借について失敗のないように、このサイトではその方法や注意点についてまとめていきたいと思います。

 

 まずあまり知られていないことですが、契約書がなくても契約は可能です。
 お金の貸し借りの契約を、金銭消費貸借契約といいます。
 この契約は、貸主と借主が合意して、実際に金銭の受渡しをすればそれで成立します。実に意外ですね。

 

 つまり、契約の成立に契約書の作成は必須項目ではないということです。
 契約が成立すればそれだけで、貸主と借主が合意した内容にしたがって権利や義務が発生します。

 

 具体的には貸主には期日が来たら返済を請求する権利が、借主には、期日が来たら借りたお金(元本)を返済する義務が発生します。
 そして契約の内容として利息を付けることを約束していれば、借主は元本だけでなく利息も支払う義務を負うのです。
 この場合の利息の額は、利率の約束があればそれにしたがった利息の額であり、利率の約束をしていなければ法定利率にしたがった利息の額になります。

 

 

金銭の受け渡しをした時点で契約が成立

 借金の契約の場合には、貸主は借主に実際に金銭を引き渡さなければ契約は成立しません。
 逆に言うと、金銭の授受が合った時点で契約が成立します。
 ただし、予め利息分を差し引いて残額だけを渡す天引きが行われた場合には、契約は有効で全額について成立しますが、利息制限法の関係で、実際に受け渡された額について利息を計算し直して、返済額を見直さなければなりません。

 

 違法貸金業者の場合は先に利息を引いて、貸し出すというようなことがありますが、その場合も利息計算の見直しがされるということですね。

 

 契約書は必須でないなら、なぜ契約書を作るのでしょうか?

 

 契約書は必ずしも必要でないことは上に書いたとおりです。
 しかし契約書は必ず作成するべきなのです。
 その理由は、貸主と借主の間でトラブルが発生した場合に、契約書が重要で有力な証拠になるからです。

 

 たとえば、貸主が期日に100万円請求してきたが、借主は50万円しか借りた覚えがないという場合や、貸主が利息を請求してきたが、借主は無利息のつもりでいたというようなときに、当事者がお互いに言い争うだけでは結論は出ません。

 

 このようなときに契約書があれば話は簡単です。
 お互いが争って裁判になった場合でも同じです。裁判官がどちらの主張を正しいと考えるかはすべて証拠に基づいて判断するのです。貸金裁判の場合には契約書は最も重要で有力な証拠になります。

 

 契約書がない場合には、証人を呼んだり、メモ書きや金融機関の振込証書などその他の細かな証拠を基に判断することになり、時間も費用もかかります。

 

 契約は成立した以上、守らなければなりません。
 普通は契約の内容として、借主が期日に返済をしない場合の措置などが約束されています。
 しかしこのような約束がなかったとしても、返済が遅れたら、遅れた分について高い遅延利息(損害賠償)を取られ、また、分割払いの約束であっても、契約を解除されて残額の一括支払いを求められることもあります。

 

 

借りたら返す。借り入れは返済時のことを考えて。

借り入れするならどこがいい?おすすめの借入先ランキング
 契約書はお互いの貸し借りのトラブルを回避する上で非常に重要だということです。
 もうひとつの効果として、借り主の意識として、契約を結ぶことによって、「お金を借りた」ということが重くのしかかるかかるからです。
 「即日融資を受けたい」「カードローンならどこがおすすめなのか」と借り主は融資を受けることに意識がいきがちで、返済についてはあまり考えない傾向にあります。
 それでは、いざ返済する時点になって遅延やトラブルを引き起こしかねません。
 借入と返済についてバランスよく考えることが、お金を上手に借りるコツといえるかもしれません。

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