金銭消費貸借契約書の見方

金銭消費貸借契約書はこう見る

 身内や友人、知人間で交わされる契約書の場合には、それほど難しい内容や文言が記載されることはありませんが、金融機関との契約の場合には要注意です。あまりに借主や保証人に不利な事項は交渉して削除しなければなりません。もっとも、貸す側の立場が圧倒的に強い以上、借りる立場としては交渉は難しいものですが、最低限その内容は把握しておくべきです。
 貸金業者の契約書の記載事項は貸金業規制法に規定されており、一般に次のような条項からなっています。これらの事項についてそれぞれ内容と注意点を説明します。

 

契約書の内容を確実に知るための注意点

 

 @契約条項を確認の上金銭を受領したこと…実際に受け渡された金額だけが借金の額になりますから、天引きの有無を確認します。

 

 A融資額、返済金額、返済回数、返済日、返済方法

 

 B利息および利率、支払金の充当方法…完済までに利息がどれだけ付くかあらかじめ計算しておくべきです。また、利息制限法や出資法に違反していないか確認が必要です。

 

 C期限の利益喪失条項…期限の利益とは、期日までは返済を求められることはないという利益です。どういう場合に借主が期限の利益を失って、直ちに全額の返済を請求されることになるかを確認しておく必要があります。

 

 D遅延損害金…利息制限法に遅延損害金の制限が定められています。

 

 E一定の事項の報告義務…借主が報告を怠った場合に、どのような不利益を受けるか確認が必要です。

 

 F保証人がいる場合の保証の内容など

 

 G債権譲渡の承諾…借主に対する債権が譲渡されることについての承諾です。債権が譲渡されると、譲り受け人が新しい債権者になり、取り立てることになります。

 

 H合意による裁判管轄…トラブルが起きた場合の裁判をどこの裁判所で行うかということです。貸主が自分の都合のよい裁判所にしているケースが多いようですが、できれば自分にとって便利な裁判所にしておくべきです。